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藤崎竜イラスト集「PUTITAKITYU」のフジリューのあとがきコメントについて考えてみる。 20060625 Note book

先日、藤崎竜イラスト集「PUTITAKITYU」が発売されました。
発音は「プティタキテュー」と読みます。
ものすごいタイトルが読みにくいですが、この「プティタキテュー」…「ふじさきりゅー」を少しもじって名づけられたのかな…とも思うんですが…。
今回は、「プティタキテュー」の内容について軽く紹介します。

表紙






表紙と裏表紙の紹介です。
表は各作品の登場キャラ、裏は「おうえき(何故か変換できない)」となっております。
中身は今までフジリューが描いたカラーイラストがみっしりと掲載。
書き下ろしも数点あります。
中身がどうなっているのかは、買ってからのお楽しみということで、今回はイラスト集に載っていたフジリューのコメントを紹介。
画像を取ろうと思ったのですが、本を傷つけたくないがために文章にして紹介させて頂きます。



漫画におけるカラー原稿の重要性はいかほどのものでありましょうか?
カラーなんか上手くなくたっていい…そんな漫画家も少なくないと思います。
でも藤崎は、漫画が上手な人はカラーも上手、と、思う派なので、比較的ていねいに、いっしょうけんめい塗っているつもりでおります。
まだまだですが。


かような思いがあるため、このイラスト集が出るという話がきた時には、少々とまどったのでございます。
自分のカラー原稿にその価値はあるのか、疑問がないわけではないので……。


結局、まいっかとひらきなおって、はりきって出しちゃったわけですが。
藤崎のひらきなおりはすごいですから、それはもう山のごとし。


以上のようなスタンスで描かれたカラー原稿の数々には、藤崎がその時良いと感じたエッセンスがぎっしり。
かなり無知な頃の稚拙な絵も時間をかけて描いたお気に入りの絵も混在しておりますが、それもまたおもしろ味ととって、温い目で見てやってくださいませ。


藤崎竜(プティタキテュー)




というあとがきを残しておられます。
漫画家の姿勢が読み取れる文章となっております。


>「カラーなんか上手くなくたっていい…」

考え方によっては、「カラーに時間はかけられない、原稿を急がないと」という事情もあるのでしょうが、カラーがうまい漫画も一種の「漫画のおもしろさ、上手さ」ではないのかな…とは思います。
そんな私はフジリューのカラーのうまさの虜になっちまいましたけど(苦笑)。


>「以上のようなスタンスで描かれたカラー原稿の数々には、藤崎がその時良いと感じたエッセンスがぎっしり。」

シルバーアクセにはまり、シルバーアクセジャラジャラの王天君が生まれたという記述を何処かで見かけたことがありますが、「その時、見て良いと感じて、それを作中で描き読者に伝える」という行動は作家も楽しいだろうし、読者も「あ、この先生今これにハマってるのか!」と感じて楽しむことも出来ますしね…。
物語も大事ですが、やはり「見て感じて良いものを描いて伝える」という行動は、漫画を味わい深いものにするんだなぁ…と感じました。


簡単ですが、私の感じたことをそのまま書き綴ってみました。
藤崎竜イラスト集「PUTITAKITYU」は現在、発売中ですので本屋に寄られた時、興味があれば手にとって見てくださいね。


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